「マッサン」で共演 早見あかりのNG救った泉ピン子の“ひと声”
そして、ピン子さんと同じシーンに出た時のこと。緊張のあまり広島弁でしゃべらなければならないところを標準語で言ってしまいました。
当然、NGが出たのですが、ピン子さんがその瞬間、「あんた、やったね」ってニヤニヤ笑いながら出てこられて、「新人は失敗を恐れないで、積極的にやればいいのよ」って。要するに失敗して萎縮するより、失敗を糧にしなさいっておっしゃってくださったんです。
■「マッサン」で亡くなるシーンは一生忘れられない
他にも、「暑苦しい、うっとうしいって思われ、『ちょっと抑えてくれませんか?』って言われるぐらい、自分で考えて演技をつけたらいいのよ」「ビビるな!」とか。私が戸惑ってたり、迷っていたりすると、背中をポンと押すように一声かけてくださり、凄く助けられました。
ピン子さんの演技を目の当たりにできたのも、とても大きかったですね。中でも印象的だったのはピン子さん演じる母が亡くなるシーンです。役になり切るというよりも役そのもの。スタジオにいただれもが涙するほど真に迫っていて、多分、あのシーンは一生忘れられないでしょうね。
“目標”というと、おこがましいですし、ピン子さんの現在の年齢まで私が女優を続けていられるかもわかりません。でも、少しでも近づくことができたらいいなとつくづく思いました。