元「欽ちゃんバンド」清水善三さんは愛媛県でテニスコーチに
ところで「シミズゼンゾウ」と聞いて、オヤッと思う読者は多いだろう。1920年のウィンブルドンでチャレンジ・ラウンドの決勝に進出した清水善造と読みは同じだ。
「実はボクの父方のおじいちゃんなんです。錦織圭クンの大活躍で善造選手も日本テニス界のパイオニアとして注目され、取材を受ける機会が増えました」「善三」は「善造」さんと母方の祖父、「良三」さん(元海軍中将)から1文字ずつもらったそうだ。
「錦織クンの活躍でテニス界は盛り上がってます。ウチのスクールも目に見えて会員が増えてる。きょうから始まる全米オープンでもぜひ好成績を収め、ウチも申込者が増えて困る、って調子になって欲しいですね、ハハハ」
さて、清水さんは日本大学在学中のテニス大会の写真を見た松竹関係者に推され、田中康夫の同名のベストセラーを映画化した「なんとなく、クリスタル」で主役デビューした。
「ラッキーそのものですよね。それ以降も苦労らしい苦労をした記憶がなく、『欽ちゃんの週刊欽曜日』のオーディションも北大路欣也さんや山城新伍さんたちと共演してた時代劇『暁に斬る!』のロケ中で、着替える時間がなく、カツラに着流しで会場に駆け付けたところ、欽ちゃんが大笑いして、“キミは帰っていい。合格!”でしたから」