“酒豪俳優”石倉三郎 京都からの誘いに「行くよ」と新幹線で…
俳優で、かつてはコメディアンとしても大活躍した石倉三郎さん(68)。「その気になれば、今でも1升ぐらいはすぐ空けちゃうよ」と語る、芸能界屈指の酒豪だ。
■信念は“誘いは一切断るな。酒の席には福がある”
「いま、橋爪(功)さんたちと飲んでるんだけど、来ない?」
いきなりですよ。6年ほど前の冬かな。俺の携帯電話に電話をかけてきたのは、萬田久子さんでさ。口調からすると飲み始めって感じでね。
「わかった。行くよ。どこにいるんだ?」
「へへへー。無理よ。だって京都なんだもん」
そう聞いたら、行くしかないじゃないですか。電話をもらったのが夕方6時少し前。自宅だったか、女房が女将をやってる門前仲町の小料理屋「花菱」だったか、忘れたけど、そのまんま財布だけ持って行きましたよ、京都。新幹線に乗っちゃえば、2時間20分ほどだし。
それで、祇園の小料理屋さんに着いたのが午後9時前。久子さん、俺の顔見るなり、ハトが豆鉄砲を食らったみたいな顔して、のけ反って座ってた椅子から落っこちた。隣に座ってた橋爪さんは「ホントに来たよ、このバカ」って。