J・チェンとも共演 “女ドラゴン”大島由加里の女優引退後
■香港では1億円前後稼ぐも…
大島さんは日体大女子短大在学中にジャッキー・チェン主演の「ヤング・マスター」を見てアクション女優を目指した。
「バイト先の喫茶店の常連さんにジャパンアクションクラブを紹介していただき、スタントを始めました。33年ほど前でスタントマンのギャラは“1メートル飛び降りて1万円”。時給500円のウエートレスと比べると破格も破格。エイヤ~! で5メートル飛び降りたこともありました」
83年、特撮戦隊シリーズ「超電子バイオマン」で女優デビュー。84年、香港映画のオーディションに合格して単身香港に渡り、ジャッキー・チェン主宰のプロダクションに所属し、華麗なアクションで「女ドラゴン」なる異名を取った。そして、97年の香港の中国返還を機に活動の拠点をフィリピンに移し、芸名も「大島由加里」から「シンシア・ラスター」になった。
「ギャラは手取りで1本600万円ほど。香港とフィリピンで80本ほど主演して、1億円前後は稼いだと思います。ただ、フィリピンでは誘拐されるのを警戒して日常生活ではつねに2、3人のボディーガードに囲まれて不自由を強いられ、おカネはシングルマザーとして私を育ててくれた母へ福岡市内に買ったマンション代金と生活費に消えました」
帰国後、友人の紹介で知り合った5歳年下の建材メーカーに勤めるサラリーマンと結婚し、44歳で出産した。ちなみに、長女の「李菜」さんはブルース・リーの中国名「李小龍」から1文字もらったそうだ。