三遊亭究斗「ミュージカル落語」成功の裏に円丈師匠の指南

公開日: 更新日:

 こう考えると、芸能の道に進んでから僕は、3人の師匠にそれぞれの場所で大切なことを教わったんです。浅利代表からはエンターテインメントについてと芝居の基本、小朝師匠には落語の基本と古典落語の魅力、師匠・円丈からは新作落語の豊かな発想と面白さ。

 これらが融合して今の僕があるといっても大げさじゃあないですね。今取り組んでいる「ミュージカル落語」のきっかけは、円丈門下で二つ目になって、03年にオーディションで合格して帝国劇場の東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」のテナルディエを演じたことです。

 このテナルディエというのがとんでもない悪党なんですが、どんな悪党も、生まれつきなんていないと思うんですね。じゃあ、どういう人生を歩んだらこんな悪党になってしまったのか?を歌と落語でやってみたのがミュージカル落語「テナルディエ」です。

■構成、所作や表情のアドバイス

 役柄を作り上げる劇団四季の方法論に0幕というのがありまして、1幕を演じる前に1幕の人物像を自分なりにイメージする。これがヒントでした。とはいっても、初めてのジャンルですし、前例や見本がないですから、創作には四苦八苦しました。それをサポートしてくれたのが師匠・円丈です。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”