被災地に寄り添う渡辺謙 NYから毎日“直筆FAX”の心意気
ちなみにこのFAXはニューヨークの「リンカーンセンター・シアター」から送信されている。2月に早期の胃がんが見つかり、内視鏡手術を受けたばかりにもかかわらず、自宅療養後の今月5日に渡米。過酷なスケジュールと体調の中、震災を忘れず、毎日のようにFAXを送り続ける心情には頭が下がる。芸能リポーターの川内天子氏は言う。
「渡辺さんは白血病、離婚、借金問題などいろいろな痛みを経験してきたからこそ、人の苦しみが分かるのではないでしょうか。気仙沼にお店をつくったことを大々的に宣伝しないのも、被災地の人の気持ちを考えてのこと。長い目で復興を支援するという覚悟と静かな情熱が感じられます」
店員によると渡辺が妻の南果歩(52)と一緒に店を訪れることもあるという。ミュージカルが終われば、ふらっと姿を見せるかもしれない。