差別増長の可能性も 成宮寛貴“LGBTカミングアウト”の功罪
■曖昧に生きるのも選択肢
前出の一ノ瀬がこう続ける。
「そこに触れずに生きる選択肢も尊重すべきですから、簡単に“カミングアウトすればいい”とは言えません。私もIKKOさんもみんながカミングアウトしていくことで、身近になり、偏見も薄れていけばいいという考え方。今、おネエブームで、ゲイなのかどっちなのかわからない人も多く、そこにメディア需要があるのも事実。それに乗っかってあいまいなキャラクターでいることを選択するのもひとつの生き方です」
教育評論家の尾木直樹(69)、華道家の假屋崎省吾(58)、りゅうちぇる(21)などバラエティー番組ではおネエキャラが活躍。LGBTも積極的に受け入れられているように見えるが、現実社会にはまだまだ偏見があるのが実情だろう。有名人のLGBTカミングアウトが進むのは多様化する社会の流れだろうが、薬物疑惑とセクシュアリティーの問題を一緒くたにした成宮の“言い草”がマズかったのは確かである。