太田光vs茂木健一郎 “日本のお笑いオワコン”論争の着地点
「うるせえよバカ」と、爆笑問題の太田光(51)が7日深夜のラジオでほえた。脳科学者の茂木健一郎氏(54)がツイッターで「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終始し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」などと批判していることに対してである。
オワコンとは「終わったコンテンツ」といった意味で、茂木氏は「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れている」と続けている。
対する太田は先の米アカデミー賞授賞式でトランプ大統領批判が相次いだことを挙げ、「政治風刺がいかにもいいって言うけれど、政治を風刺するネタを見たけりゃ、地下にいくらでもいますよ」と反論。自分は安倍首相らをネタにしていることも主張しつつ、「我々も若手の頃は放送禁止ライブだなんだってやってたけど、そんなやつは出て来られないですよ」とTV界の現状を吐露した。
茂木氏はすでに「太田さん、鋭くていいですね!」「光栄です」とツイッターで認めつつも、「アメリカやイギリスの笑いの文化が唯一だと言っているわけではなく、笑いに多様な可能性があることを重々わかった上で、日本でも、もっと差別や偏見、政治のことを扱う笑いがあった方が、日本人がもっと自由で、創造的になれると私は信じています」と持論を展開している。