役作りで5キロ増 有村架純の朝ドラ「ひよっこ」が泣ける

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 今期は途中離脱してしまったドラマ好きにも、お薦めしたい内容であった。

 有村架純(24)がヒロインを務めるNHK朝ドラ「ひよっこ」の第1週試写会が15日行われたのだが、これが面白い。制作陣にとって“勝負”の初週だけに、万全を期した仕上がりなのは推して知るべしだが、次の展開が気になる質の高いドラマを予感させた。

 舞台は1964年、東京五輪が目前に迫る中、茨城県の山奥で育った“いなかっぺ娘”のヒロインが集団就職で上京。当時流行語になった「金の卵」(若年労働者)として試練を乗り越えながら成長していく、いわば朝ドラ王道の物語だ。

 この日の会見に出席した有村は、日焼けメークにもんぺ姿の農家の長女を演じるにあたり、撮影前に体重を5キロ増量して臨んだことを告白。「(現在撮影中の)東京編では身も心もどんどん締まっていくのを表現したくて減量していますが、挑戦して良かった」と充実した様子で振り返っていた。

 そんな体当たりで役作りに挑むヒロインを引き立たせるのが、脚本だ。朝ドラヒットの3原則ともいわれる〈戦争〉〈女性一代記の成長物語〉〈実在する人物がモデル〉の要素が、「どれも入ってない(苦笑い)」と自虐してみせた岡田恵和氏が手がけるオリジナルストーリーは、登場人物ひとりひとりの心情をセリフに頼ることなく丁寧に描いており、報道陣や関係者が大勢集まった試写室ではあちこちですすり泣く声が……。

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