有村架純 朝ドラ「ひよっこ」に“強烈シルバー世代”の壁
3週連続で平均視聴率19%台に甘んじている有村架純(24)主演のNHK朝ドラ「ひよっこ」。最近の朝ドラは20%超えが当たり前だっただけにイマイチのスタートといえるが、作品自体はすこぶる面白い。放送ライターの堀江南氏が言う。
「ドラマの骨格ともいわれる脚本がとにかくしっかりしている。人物も時代背景も丁寧に描かれ、15分の短い尺なのに毎回涙を誘う展開はお見事。演出も屋外のシーンを多用し、里山や青空を効果的に見せ、世代を問わず多くの人々が故郷としてイメージする日本人の原風景を具現化。ヒロインの存在感と演技力をさらに引き立てるべく、祖父、親、子の3世代の登場人物が脇を固めているのも大きい。脚本、演出、演者による三位一体の良質な作品です」
それでも視聴率が伸び悩むのは、駄作の声もある「べっぴんさん」後に朝ドラ視聴のリタイアが続出したことや、イケメン俳優の出演が少ないといった理由などが挙げられるが、もうひとつ、強力なライバルの存在が囁かれている。今クールで話題を独占している石坂浩二(75)主演の「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)だ。