ジョビジョバ木下明水さん語る 熊本でお坊さんになるまで
「『阿弥陀様は、愚かで苦しみ悲しみの深いものをも皆、お救い下さる』と。これが何ともありがたかった。すごい衝撃を受け、芸能界をやめて阿弥陀様の教えを広めたい、こう思ったんです」
帰郷後、京都の浄土真宗の研究機関「宗学院」に4年間、毎週通って教義を研鑽するとともに、布教使、輔教の学階(資格)を取得。
「当寺は豊臣秀吉ゆかりの初代教信が佐賀県唐津に勝光寺を開基したのが始まりで、教信の母が武田信玄の娘と伝えられています。その後、1629(寛永6)年に現在地に寺号を変え勝明寺を創設。私で13世(代)になります」
敷地内に7年前に新築した本堂や納骨堂、庫裏があり、駐車場等を含めると境内地は約1000坪。車で1時間ほど離れた山間部にも門徒がいる。
「毎朝7時に朝のお勤めがあり、門徒さんもお見えです。春と秋のお彼岸や永代経法要、とくに開祖・親鸞聖人の御命日である御正忌報恩講の期間中には500人を超えます」
■3年間、新幹線で大学院通い