駆け出し時代は安酒で朝まで 国広富之さんが語る「酒歴」
NHK大河ドラマ「西郷どん」に出演することが発表された俳優の国広富之さん(64)。酒量は減ったものの、お酒をめぐるエピソードには事欠かない。
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僕の酒歴――それは俳優としての歩みとともにあったといってもいいでしょうね。生まれ育った京都から俳優を目指して上京したのは1976年。京都学園大を卒業し、そのまま東京・大久保にあった養成所「松浦竹夫演劇研究所」に入所して、イロハを学びました。
デビュー前だから生活費を飲食店のアルバイトで賄っていましたし、小遣いなんて知れてます。飲みに行くのはもっぱら新宿のションベン横丁や渋谷なら山手線沿いの高架脇にあった赤提灯街。焼酎や安い日本酒がメインで、確か1杯100円とか150円でした。カウンター越しに見てると焼酎は一升瓶が空くと一斗缶から漏斗で移してる。銘柄まで見てなかったけど、少なくとも高級でないことは確か。安いから二日酔いも強烈で、何度痛い目に遭ったか(笑い)。
それでも懲りず、誘われたら断らなかった。77年にTBS系ドラマ「岸辺のアルバム」でデビューし、ゴールデン・アロー賞放送新人賞を受賞してからもしばらくは安酒のお世話になってました。