著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

キーワードは癒し 石田ゆり子エッセーが20万部突破の理由

公開日: 更新日:

 石田ゆり子(48)のフォトエッセー「Lily」(文芸春秋刊)がすでに20万部を超える大ヒットを記録している。

 石田の素顔と愛猫の写真に日頃、思っていることなどをつづった「やさしい本」。老若男女問わず幅広い層に売れている。出版関係者は、「さほど宣伝したわけでもなく売れたのは石田が潜在的に持っている魅力だろう」と分析する。

 タレント本の歴史は古い。アイドル全盛期はファン向けのエッセー本が主力だったが、ファン以外は無関心なのが難点だった。そこで表れたのが、「ベストセラーを狙うなら核心に迫った話も必要」(旧知の編集者)と、ある種の自己暴露本。その先駆者的な存在になったのがトップアイドルだった山口百恵さん。「結婚→引退」を機に出版した「蒼い時」だった。

 複雑な生い立ちから三浦友和との結婚までをつづった内容は大反響を呼び200万部を超す爆発的なヒットとなった。第二の百恵本に関心も向いたが、「触れたくない話をさらけ出す心のヌード」を覚悟できるネームバリューのある人はそういない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差