安室奈美恵アジア公演で感じた日本とは違う“ファン文化”
昨年秋、突然の引退を発表し、ラストツアーを敢行中の安室奈美恵(40)。最後のパフォーマンスを目に焼き付けようとするファンのチケット争奪戦をくぐりぬけ、辛うじてアジアツアー初日の中国・深セン公演(3月17日)に当選した日刊ゲンダイアラフォー女子記者がライブ現場に飛んだ――。
■日本式ビジネスモデルが通用しない
ライブ会場のある深センベイスポーツセンターのあたりは繁華街から少し離れたベイフロント。超近代的な建物やタワーマンションの建設ラッシュで日本の有明にそっくりだ。
ここではツアーグッズの販売はナシ。ツアーグッズはファンクラブサイトから購入するしかない。理由は“横流し”と“パクリ”にあるらしい。アパレル関係者は「ツアーグッズなんて内部の人に箱ごと横流しされますよ。パクリも日常茶飯事ですから、会場販売すれば“どうぞパクってください”というようなもの。翌日にはコピー品が並びます」という。グッズ販売で儲ける日本式ビジネスモデルが全く通用しないのだ。
さらに興行の収益を阻む、“中国独特のファン文化”もあった。