安室奈美恵アジア公演で感じた日本とは違う“ファン文化”

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 他にもアリーナ席全席に白い造花とメッセージカードが置いてあったがこれも実はファンの心配り。安室人気の証しともいえるが、日本側の主催者は勝手な無料配布に激怒。警備員が来ては一時的に配布を中止する。とはいえ配布側はもちろん、取り締まる側の中国人もファンの熱意に罪の意識など感じていないから注意も歯切れが悪く、間をおいてまた無料配布が再開されていた。

 中国公演はさまざまなシーンで“モラルの違い”に直面する。会場のリハーサル風景を現地スタッフがYouTubeにアップするわ、ライブ中に携帯で動画を撮りまくりでも警備員は注意しない。ネット上にはタイムリーにライブ動画がアップされる。終演後、なんとスタンド席を出た会場の廊下で海賊版DVDを売るやからも。しかも200元(約3000円)とイイ値段である。

 中国はエンタメ市場として魅力的だが、著作権やモラルなどクリアすべき課題は多いのが実情だ。

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