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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

トランプと金正恩が不可逆的な出会いをしたのは事実だ

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 特殊なソフトからしか侵入できないサイトだという。そんなソフトを誰が作ったのか。それ自体が罪悪だ。警察だけでは取り締まりは追いつかないのか。闇サイトを発見してすぐに駆逐しようとまた誰かが別の闇を作るし、ケダモノはすぐ嗅ぎつけて侵入してくる。そんなモノさえなければ、彼女たちは毒牙にかからなかったのだ。静岡の事件では、防犯カメラにもう1人、共犯の男が映っている。早く捕まって、業火に焼かれるがいい。

 そこで、米朝会談だ。今まで罵り合ってきたトランプと金正恩が新たなる信頼を築こうと初めて対面した。なにせ、朝鮮戦争の休戦から65年間、対峙してきた両国。その首領たちが握手し、まずは合意文書を交わした。アメリカの野党は「非核化が具体的でない。正恩に譲歩した」と不服だが、トランプは「世界は核の大災害から大きく後退した」とツイートし、「核施設の解体は時間がかかるんだ」と切り返した。韓国でも「非核化の実体なしで韓米演習中止か」とか「巨大な変化が始まったのだ」と。秋田県の漁師は「もうミサイル発射はないと思うし安心です」。皆、勝手なもんだ。65年間で初めてのボス会談だろうが。もうちょっと素直に認めてやればどうだ。会いもしないで何が進むんだ。2人も初対面だが、世界が見つめる中、不可逆的な出会いをしたのは事実だ。これからだろうが。

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