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井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

埼玉ディスりも計算ずく?小島瑠璃子の炎上は新手の商法か

公開日: 更新日:

 もともと、本人はSNSには無難なことしか投稿せず、自ら炎上したことはない。そうして抑え込まれ、密かにマグマのようにたまっていた炎上のパワーが、「埼玉ディスり(=埼玉をくさす)」を好機として噴出してしまったのが今回の炎上の実相なのだろう。

 だが、忘れてはならないのは、バラエティー番組の本質は「プロレス」だということだ。巧みに東京と横浜や湘南、鎌倉といった人気エリアを擁する神奈川を外したうえで、あえて埼玉と千葉とのわかりやすい一騎打ちに持ち込む。番組の演出意図に沿った、ソツのない動きと言えなくもない。

「県を一つの国として考えた時」「千葉は成田から飛び立てるから……外交もできる」と、港や空港のない埼玉の弱点を持ち出し、「埼玉は国として考えたら2週間もつかもたないか」というトンチまがいの屁理屈も、わざわざひねり出した挑発、一種のマイクパフォーマンスなのではないか。

 優等生キャラだけでは、ベッキーのようにスキャンダルにまみれた場合、いずれ行き詰まる。炎上したとしても、空気を読まない本音キャラもあると認知されれば、損得も合うし、スキャンダルへのエクスキューズも難しくなくなる。そういう計算の下で、雨降って地固まるならぬ「炎上してキャラ増える」と、小島サイドが得をする高度な炎上商法だったとすればどうだろう。

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