93歳で「渡鬼」新作執筆 橋田壽賀子さん“超老人力”の秘訣
「90になってまだ仕事してるのって、おかしくないですか?」
そう言って脚本家の橋田寿賀子さん(93)は取材陣を笑わせながらも、その表情は元気いっぱいだ。90年から続く代表作「渡る世間は鬼ばかり」シリーズの新作を書き上げた。それが「三時間スペシャル2018」として来月17日夜の放送が決まり、このほど東京・赤坂のTBS放送センターで開いた記者会見。今回で実に通算510回目の放送となるという。
橋田さんはこれまで何度も引退を示唆したりしてきたが、この日は「自分の書きたいこと、言いたいことを訴えられる一つのメディアを持っているというのは大変幸せ」と言った。
「脚本家の場合、本人にどれだけやる気があろうと、作品が映像化されなかったり、仕事の発注がなければ、現役ではいられない。発注があっても、それを一定期間までに書き上げるには知力、筆力はもちろん、体力も相当なければできっこない。今回の新作について、プロデューサーの石井ふく子さんは『温かいドラマになった。多くの皆さんに見てほしい』と満足そうに語っていました。橋田さんが衰え知らずということですよ」