演技力で評価も…永野芽郁も苛まれる朝ドラ“ロス”との戦い
朝ドラのバーターは違う。「わろてんか」では番頭役で葵と絡む役を演じた濱田岳。「半分、青い。」では永野の母親役を演じた松雪泰子。2人とも同じ事務所の先輩。ある種のバーターともとれるが、ベテランの演技力でドラマの核となった。すべてがかみ合い主役は輝きを増す。その後は「朝ドラ主演女優」として民放や映画にグラウンドを移す。従来なら朝ドラ終了と同時にドラマや映画に出演するのがパターンだが、永野の10月期の出演はなし。テレビ関係者は「葵がすぐにドラマに出演するなど、仕事は順調に見えますが、注目度は朝ドラの域に達していない。同じ事務所だけに二の舞いを避けるためでは」という。実際、朝ドラ主演女優の誰もが順調ではない。「朝ドラ役のイメージが強過ぎて、次の役が難しい」という弊害であろう。
永野は役名の「鈴愛」のイメージがかなり強くついた。「しばらく間を空けることで鈴愛のイメージを緩和させる」という声も聞く。視聴者だけでなく、主演女優もしばらくは朝ドラ「ロス」との戦いが続く。