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片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

高尾霊園の墓前に染み入る 二胡の「ブラームスの子守唄」

公開日: 更新日:

 91年、RCは無期限活動休止に入った。忌野清志郎、仲井戸麗市、小林和生の3人になった末、それまでのメンバー間の軋轢、個々のスタンス、音楽性の違いなど、ブレークして10年、年月によって起こるべき問題による休止だった。

「リンコさんはその頃、『たそがれるのに二胡が最適だった』と、ベースに替えて二胡を始めたそうです。会報に掲載されたメッセージでは、『今まで一緒にバンドをやってこれて、清志郎に感謝している』と述べていました。わだかまっていたことも、時間が経って晴れ渡った空のように開けたのでしょうね」

 3日前の11月13日朝方、清志郎の盟友、サックス奏者の片山広明氏(67)が逝去。81年、RCサクセション第1回の「日比谷野外音楽堂」ライブに、ホーンセクション「BLUE DAY HORNS」として出演以来、清志郎と27年間、ともに演奏を続けたジャズ界の大御所、日本を代表するサックスプレーヤーだった。

「清志郎さんは片山さんのことをこう言ってました。『片山のサックスは凄い!思いっきり鳴ってるんじゃないか、世界的に見ても。普段はまぁ、ただの酔っぱらいですね(笑い)』と。1カ月前にチャボさんのバンドで、豪快にテナーを吹いていた姿を思い出します」

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