民放5局で唯一 全時間帯でマイナスに転じた“日テレの敗因”
同局の看板ドラマである水曜22時枠も軒並み悪い。4月期の吉高由里子(30)主演の「正義のセ」、7月期の石原さとみ(31)主演の「高嶺の花」はともに平均視聴率9%台にとどまり、放送中の新垣結衣(30)主演「獣になれない私たち」は8%台の超低空飛行。07年に「ハケンの品格」や「ホタルノヒカリ」が当たって以降、アラサーOLのお仕事ドラマ路線を打ち出し、人気女優をキャスティングしてきた。
それでも数字が取れないのは「ターゲットを絞って視聴者層を狭めたことに加え、そのメインターゲットとするアラサーOLが求める内容と制作陣が描く世界観にズレが生じているのではないでしょうか」(コラムニストの桧山珠美氏)。
注目すべきは他にもある。3位のTBSもテレ朝と並んで全時間帯プラスに転じ、フジは横ばいを死守。フジに至っては、首位を独走していた05年度のG帯視聴率(14・3%)から昨年度まで12年間で47・3%も下落しているだけにようやく底にたどり着いたか。
長年分析を続けている電通総研フェローでメディア論ブログ「あやぶろ」編集長の氏家夏彦氏は、こう総括する。