優雅さ武器に…河野景子さんがうかがう「デヴィ夫人」の座
ところが、パリ支局から帰国直後に“運命のいたずら”が用意されていた。友人が開いた合コンの席で、宮沢りえと破局したばかりの花田氏と知り合ったのだ。そこからの結婚と出産は周知の通り。そして、子育てが一段落した景子さんは2年前に個人事務所「ル・クール」を設立。スピーチ講座や講演会の仕事に本腰を入れ始め、昨年は50本の講演をこなした。
彼女の1本の講演料は60万~80万円程度といわれている。穏やかで、透き通るような声質で語る景子さんの口調は「まるで女神に囁かれている感覚」と出席者は表現した。
内容も豊富で、アナウンサー時代の話から子育て、相撲部屋のおかみ、おしゃれなフランス語会話術と“演目”は両手を超える。最近は美容品、健康商品の販売、プロデュース、映像事業、イベント・プロデュースにまで手を広げていた。
あるテレビ関係者はこう証言する。
「離婚報道のほとぼりが冷めたら景子さんは徐々にテレビでの露出を増やしていくでしょうね。“元親方夫人”というと花田氏の母親である藤田憲子さんが有名ですが、あの路線ではなく、インテリジェンスと優雅なイメージで露出を増やしていくでしょう。例えるならば、今のデヴィ夫人のポストに景子さんは食い込んでいくと思います」
景子さんは少々遠回りした青春時代を、今、取り戻そうとしているのかもしれない……。
(芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄)