一世風靡セピアで活躍の春海四方さんが名脇役になるまで
1984年、東京・渋谷の路上パフォーマンス集団から歌手デビューした7人組ユニット“一世風靡セピア”。硬派で男くさいカラーが女子のハートをつかみ、黄色い声援を浴びていた。柳葉敏郎や哀川翔を輩出したことで知られているが、春海四方さん(59)もメンバーのひとりだった。今、どうしているのか。
春海さんに会ったのは、JR新宿駅から徒歩1分の喫茶店。春海さん、シャツにジーンズというラフな格好で現れた。
「一世風靡セピアが平成元(1989)年に解散した後、一世風靡とは関係ない方向へ進みたいと思い、高校時代からの夢だったカタい舞台の世界へ本格的に進みました。40代からは、映画やテレビといった映像のお仕事もやらせていただいています。一つ一つ、コツコツです」
春海さん、まずはこう言った。
実は2018年だけでもNHK連続テレビ小説「半分、青い。」や「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)など話題のドラマに出演。バイプレーヤーとして活躍しているのだ。
「いろんな方に助けてもらうことの連続でした。ボクは不器用なので、舞台でも映像でも最初は怒られてばっかりで、俳優をやめようかと、ひどくヘコんだことは何度もありました。でも、一生懸命やっていたら誰かが見ていて、次の仕事の声をかけてくれたんです」