中日が異例の呼びかけ 野球選手・芸能人サイン転売の実態
「女性タレントが写真集のサイン会を開くと、何十冊も買う人がいます。『○○さんへ』という為書きをしないで欲しいと言うのが彼らの特徴。転売目的がみえみえです」
為書きがあるのとないのでは価値が違ってくる。「日本骨董学院」学院長の細矢隆男氏が言う。
「ファンは自分の満足のために買い、人に自慢することを喜びとします。他人に贈られたものは価値が落ちるのです。為書きなしのサインに自分の名前を書き込む人もいるようです」
■大枚はたいてニセモノを…
細矢氏は40年前、将棋の加藤一二三九段からサイン色紙をもらった。
「最近、事務所に飾ったところ、加藤九段の人気が高いので、皆さんに『へぇ~』と感心されます。サインは書いた人の人気と希少性、需要で価値が決まる。古い話ですが、日露戦争の東郷平八郎元帥はほとんど書を書かなかったので、彼の書は今のお金で500万円で売買されました」
ただし有名人のサインにはニセモノも多い。