元気な昭和を作った田中角栄の伝記なら最高傑作になるかも
沖縄の人たちはほんとに哀れだ。県民投票で「辺野古埋め立て反対」票が大多数だったのに、アベ政府は「真摯に受け止めます」と言ったきり、工事は中止されず続いている。あの日本一危ない普天間飛行場の返還、運用を停止させるために本当にあの青い海際に、代わりの基地を造らないと米軍はやっていけないのか? 不思議でならない。誰か知恵のある人間が出てこないのか。今からでも遅くないし、別の代替計画案ぐらい出ないのかと思う。アベ君よ、真摯に受け止めたなら聞き流さないで真摯に考え直したらどうだ。思うにこの将来、北朝鮮軍はもうソウルに攻め入らないだろうし、尖閣諸島に中国軍だって上陸してくるかな? 南海のどこか離島に基地ぐらい造れないのか。今こそ、政治屋の知恵者が沖縄県民のために登場する時が来たんじゃないのか。
楽しい映画の話を。米軍基地の行く末より、先日、発表されたアカデミー賞の行方の予想はすぐ出来た。最高の栄誉である「作品賞」は絶対にこれだと予想したとおり、「グリーンブック」という深刻だが心地良い感動作が選ばれた。1960年代アメリカ南部の激しい黒人差別を前に、冴えたエスプリに満ちたロードムービーだ。白人・黒人・メキシコ移民、人種が混在するトランプ時代にこそうってつけの秀作。「最近は作品賞は小粒になって、授賞式も派手さがなく興ざめ」などと言うバカ評論家がいるが、映画に小粒も大粒もないぞ。20年前の作品賞「タイタニック」なんて大粒の大ざっぱもいいとこ。北大西洋の大海が舞台なのに波も静かで、スジも幼稚な古くさい恋愛話でカスっていた。あんなのが衆愚の心をほんとに掴んでいたのか、疑わしかった。