毎週「4の字固め」せんだみつおがデストロイヤーさん悼む
素顔のデストロイヤーは優しかったという。
「その後、楽屋に戻ると『せんださん、大丈夫? ごめんなさい』って来るんだよ。『いいよいいよ』と言ったんだけど、翌週の方が痛くなる。なにしろ、弁慶の泣き所がくぼんじゃうくらいなんだから」
よく一緒に食事にも行ったそうだ。
「彼はレストランでも覆面をかぶっていたから、周りが大騒ぎになる。でも『もうこの辺で』とは言わずに、店中を回って、サインに応じたりしていましたね。覆面をかぶっていたから、年齢もあまりイメージがなかった。亡くなってから、あの頃、私は26歳くらい、彼は43歳くらいだったんだなと分かりました。当時はテレビ全盛時代。野球は長嶋、映画は高倉健、歌手は美空ひばり。でも、外国人なら、デストロイヤーだね。それくらいの人気者でした。私が芸能界で食べられるようになったのも、四の字固めのおかげ。恩人です」
昭和のスターがまた1人亡くなったのは、あまりにも寂しい。