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小松純也プロデューサー

1967年、兵庫県西宮市生まれ。京都大学文学部在学中、「劇団そとばこまち」に在籍。卒業後、フジテレビ入社。19年3月、フジテレビを退社。現在、株式会社スチールヘッド代表取締役。共同テレビジョンのプロデューサーとして活動中。

不安でも「やったことのないことをやるようにしています」

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 小松は、北海道にカニを食べに行くという話だったら、ゲストが「空港から出ると雪景色でね」と話すところに雪の情景が流れるなど、「食談」と「映像」がリンクするような番組を作りたかったという。たしかにその場合、スタジオで料理を食べるのはマッチしないかも知れない。

 料理の撮り方も、セオリーとは大きくずれている。

「食べ物をどう見せるか。スタジオで照明を当てて撮るよりも、店に行って、その店の空間で、店の自然光で撮るようにしています。おいしく見せるために、気温を下げて湯気を出してとか、そんなテクニックもあるんですけど、やっていません。店の自然光を使って、一番おいしい瞬間を撮っています。インスタと同じですね。照明を使わずに食べ物を撮るって、テレビ界からしたらひどい話なんですけどね」

 結果的に「人生最高レストラン」で紹介される料理は、どれも本当においしそうに映っている。

 慣れた仕事をルーティンでやった方が楽なのは間違いないが、それではヒット商品は生まれない、ということなのだろう。 =あすにつづく

 (構成=高月太樹/日刊ゲンダイ

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