LiLiCoさんがジャッキー・チェンと過ごした夢の香港取材
手作り衣装に着替え、夕食の招待
ひとしきり歓談し、いよいよインタビュー。すると「せっかく来てくれたんだから、君のために着替えてくるよ。他のメディアと同じ衣装じゃつまんないだろ」とおっしゃって、この写真のジャケットで登場してくれたんです。
フルオーダーの手作り衣装で、彼の左胸に半分見える水色の模様はアルファベットのJC(ジャッキー・チェン)。布を切り抜いて縫い付けてあります。ケータリングといい、衣装の着替えといい、なぜこれほどまで親切にしてくれるのか? 実はこれには伏線があるんです。07年8月、ジャッキーさん主演、真田広之さんが幼なじみの役で出演した「ラッシュアワー3」が日本公開された時です。六本木ヒルズアリーナでおふたりが登壇するジャパンプレミアが開催され、私はプライベートで会場に行っていました。すると、配給会社の方が顔面蒼白になり、息せき切ってやってきて「突然で申し訳ないけど、舞台挨拶の司会を依頼したい」って。勘違いで本来の司会者が帰ってしまい、連絡が取れないというのです。
事情はわかりました。でも、当時は日本語もいまひとつでしたし、急いで台本を読まなきゃならない。動揺していたんでしょうね。楽屋の真田さんにご挨拶した際に「落ち着いて、水でも」と勧められて、間違って真田さんが飲んでいたペットボトルに口をつけてしまったほどでした。
でも、みなさんのフォローもあってつつがなく終了。ジャッキーさんもすごく喜んでくださいました。また、そのアクシデントが彼のファンクラブの会報に掲載され、私は好印象を持って受け入れられたんです。それで以降は何かと優先的に取材させてもらえるようになったってわけです。