神田松之丞の芸と毒舌の根幹はグレーゾーンとアンモラル
「この業界でおまえの味方は、俺と高田(文夫)先生しかいないんだから」(太田光/テレビ朝日「お願い!ランキング『太田松之丞』」7月3日放送)
神田松之丞(36)といえば「今、もっともチケットが取れない」などと言われる講談師。講談を広めるため、テレビやラジオなどのメディアに出る機会が急増しているが、その際、大きな魅力となっているのは、その毒舌だ。そんな松之丞に対し、爆笑問題の太田光が言い放った言葉を今週は取り上げたい。
松之丞本人は「変な毒舌キャラみたいに思われているけど、それは違うなと……。本音を言う人なんだけど、毒舌キャラとなるとニュアンスは違う」(報知新聞社「スポーツ報知」18年10月4日)と言うが、ラジオで対談し、大いに盛り上がった相手になぜか「2度と対談はない」と言われてしまったり、口を滑らせたことで、ほぼ決まっていた仕事を失ったりもしている。
学生時代の松之丞はプロレスファンだった。当時のプロレスファンは必ず「ヤオガチ論争」に頭を悩まされる。そんな時、松之丞は「『八百長』か『ガチ』かの2択しかないっておかしいだろう、グレーゾーンで楽しむのが面白いうまみのところだぞ」(文芸春秋社「文春オンライン」18年7月22日)と主張していたという。