著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

会見で浮き彫り…岡本社長が松本人志に頭が上がらない理由

公開日: 更新日:

 吉本幹部の対応の失態と問題点をさらけ出しただけに終わった会見。改めて浮き彫りになったのが芸能プロ社長(幹部)とタレントの関係。芸能プロ社長は旧・渡辺プロ社長のようにミュージシャンなど芸能活動からの転身もいたが、最近はマネジャーからの叩き上げが大半。岡本社長もダウンタウンのマネジャーとして実績を上げてから社長に昇格。芸能界は多くのスターをつくり上げた実績がそのまま出世コースにつながるという。言い方を変えればダウンタウンのおかげで社長までなれた人。大企業にまで成長した吉本興業のトップに立った岡本氏だが、松本人志との関係はタレントとマネジャーに変わりない。一般企業で一社員が社長に物申すことはありえないが、松本は岡本氏に意見することができる立場にある。

「タレントは売れる前はマネジャーの指示に従うが、売れると立場は逆転。タレントのほうが上になりマネジャーを顎で使うこともある。自分がスターにした自負が強いと、後輩芸人には高圧的な言動をする者もいる」(芸能関係者)

 岡本社長にもそんな姿勢が見え隠れする。一方で、松本に対しては頭の上がらない存在であることが容易に想像できる。今回の会見も松本に意見された部分が大きい。社長の本性を初めて知った後輩芸人が口々に批判できるのも、松本が後輩芸人の味方という立場を明確にしていることが大きいと思う。「松本興業をつくりダメ芸人を引き取る」という話も冗談ではなく、松本が本気になって実現すれば、東京吉本が崩壊状態になるのは必定。今後の吉本の命運の一端は松本が握っているかもしれない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース