香港市民よ「イージー・ライダー」が目指した“自由”を掴め
自由に見えて自由でないアメリカの深部を初めて知った。気ままな旅に出てラストで殺されるなんて、こいつらどこまでカッコいいんだ。よっし、我らも閉塞的な大学受験体制と権威だけの学歴社会に向け、最後に受験生が何者かに殺されるアジテーション映画を作って、文化祭でゲリラ上映しようと「新・俺たちに明日はない」なんて題名で8ミリを回したのも、フォンダたちへの映画返礼だった。彼の出演作はどれもB級だ。「さすらいのカウボーイ」も「悪魔の追跡」も「怒りの山河」も。でも、いいんだよ。ニューシネマの旗手となり、我らを映画人生に誘ってくれた人だ。ほんとに感謝だ。
そして、デモを続ける香港市民よ。何があろうとひるまずに「イージー・ライダー」が目指した「自由」を勝ち取ってほしい。アンタたちは殺されるなよ!