著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ハライチは詮索されない澤部と正論岩井の不思議なバランス

公開日: 更新日:

 なぜなら「どこかにオリジナリティーを求めてしまい、“自分らしさ”を入れてしまいたくなる」から。岩井はまさにこのタイプ。一方、澤部にはそれがない。他の番組や芸人を見て、いいと思ったことを100%実行に移せてしまうのだ。だから、澤部は常に平均点以上を叩き出せる「最強のバラエティー芸人」になったのだ、と。

 岩井と澤部が仲良くなったのは小5のときだった。岩井から見たその頃の澤部の印象は、今とは真逆で「どこか笑いのセンスのあるやつ」だった。他のクラスメートとは一味違う笑いのとり方をしていたのだ。

 澤部は変わったのだろうか。そうではない。実はその頃も岩井や他のクラスメートが聞かないような深夜ラジオを聞いて、その笑いの取り方を100%実行していただけだったのだ。

 テレビの中で常に明るく元気に振る舞う澤部。こういうタイプは「実は闇を抱えているんでしょ」などと言われることが多いが、澤部はあまりそうした詮索はされない。「澤部は詮索されてないってところが実はヤバいんじゃないかなって」(フジテレビ「久保みねヒャダこじらせナイト」19年8月16日)と、岩井はそのスゴさを語る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差