実は聡明…バービーが到達した誇らしげにお尻を出す境地
「どうしても『おっぱい』とか『おしり』って、男性から直接的に評価をされやすいジェンダーの象徴ですよね。だからこそ、そこに女性自身がコンプレックスを抱きやすい」(同前)
そう分析するバービーはさらに続ける。
「自分のことを『透明人間』だって思って欲しくないんです。企業が出しているサイズに自分が当てはまらないことで自分は普通じゃないんだって責めたり、『私なんて』と思って欲しくなかった。どんなサイズの人にも平等に『可愛い』を届けたかった」(同前)
パブリックイメージとは異なり聡明さが際立っている。もともと、犯罪心理学を学びたくて大学へ入ったバービーは、チベット密教の本に出合い感銘を受け、インド哲学科に進んで知見を深めた。
「もう自虐する時代は終わった」とバービーは言う。「自虐してるっていうことは、その物差しを持ってるわけじゃないですか。結果として。ここからはイジっていい、ダメだ、とか。すべての人が平等とか言ってる割に、自虐の物差しが許されるのはおかしいなと思って」(TBSラジオ「ACTION」19年8月30日)と。