志村けんさん「芸人運」にかき消された女性運と運命の相手
タレントが利用する駐車場は局の1階の正面玄関前にあって、金網越しに彼らの動向が把握できた。
追っかけと一緒になってタレントの様子を見ていた。当時、筆者が志村さんの交際相手としてマークしていたのは石野真子(59)の妹のいしのようこ(52)。
二人は1987年11月にスタートしたバラエティー番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」(フジテレビ系)で共演。あたかも夫婦漫才を見ているような空気感で、本当に息がぴったりだった。
人気コメディアンと18歳年下のアイドルとの絡みは本当に新鮮だった。
「だいじょうぶだぁ」は6年を超える長寿番組となるのだが、リニューアルした「志村けんはいかがでしょう」(93年10月~95年9月)でも、志村さんはレギュラーにいしのを指名。このあたりから芸能マスコミは二人の仕事を超えた関係を報じるようになっていた。
当時の自分の取材ノートを見ると、二人の関係が変化したきっかけについて番組スタッフが〈世間話をする中で、二人の誕生日が偶然一緒だったんです。これに志村さんがえらく感動してしまって……〉という下りがあった。