<8>麻雀に勝つ第一歩は相手に好かれること
手牌を書いておこう。
「一萬」「二萬」「一筒」「二筒」「三筒」「八索」「八索」
ラスから逃れようとA氏、懸命に聴牌である。
曖昧な部分と最初に書いた。この辺「三萬」を振り込んだ場合もそうだ。満貫を召し捕られたらラスに転落するB氏はオリでも仕方がない。しかし、トップ目のあなたは、A氏の仕掛けを無視するのがいい。
こんな場面で初牌の「中」を引いた。これは打てないとすくんでオリる人がいる。満貫の放銃でトップを失うとか、順位が転落する場合は「中」を打つのは危ない。
断トツなら、ここは危険牌も打ってしまおう。放銃したところでトップ確定。ゲーム終了ではないか。
「世に処るに一歩を譲るを高しとなす」とは、中国の古典「菜根譚」の一説である。世渡りには一歩譲る心掛けが大事――つまり、相手に利を与えることは、将来の自分の利益になると「菜根譚」は述べているのである。