殴られると5000円 大部屋俳優は“危険手当”で食いつないだ
「危険手当はだいたい主役のポケットマネー。鶴田(浩二)さんが一番、気前が良かったな。でも、失敗してケガしても補償はなし。命懸けだった」
殺された時のうめき声ぐらいがセリフだった志賀さんが忘れられないセリフがある。「仁義なき戦い」の第4作「頂上作戦」のワンシーン。温泉で行われていた同窓会に出席していた敵対する組の親分を同窓生が見ている前で射殺。吐いたセリフが「あんたら見とったとおりじゃ」。
こわもての顔とセリフが生きた名シーンとして語り継がれている。(つづく)