小芝風花が語ったコメディエンヌの矜持 民放連ドラ初主演
女優の小芝風花(23)が、8月1日スタートの「妖怪シェアハウス」(毎週土曜23時15分~翌0時5分、テレビ朝日系)で民放連ドラ初主演。ストーリーは、主人公の“どん底気弱女子”が、シェアハウスに住む妖怪たちに助けられるという奇想天外な「ホラーコメディー」だ。
――独特な設定ですね。
お岩さんやぬらりひょん、座敷童子などたくさん妖怪が出てきますが、特殊メークも本格的で本当に怖いし、それでいて急にコメディーになったりして、ちゃんとホラーとコメディーが融合しています。私が演じる主人公の目黒澪ちゃんは、モヤモヤすることがあっても人に嫌われるのを恐れて何も言えない気弱な女子なんですが、ひょんなことから妖怪たちと関わっていくようになるんです。
――最近の小芝さんは、次世代「コメディエンヌ」として、評価されることも多いです。
お恥ずかしい(笑い)。でも、コメディー作品でも、私自身はそんなに個性が強い役ではないので、私が無理に面白いことをしなくっちゃという感じではなくて、芸達者で面白い先輩方のお芝居に素直にリアクションできたらいいなって。瞬発力を大切にしようと心がけています。
いつか大人の恋愛モノも演じてみたい
――素顔の小芝さんはコメディエンヌ的な要素は強い?
表情は豊かだと言っていただけますけど。でも、この作品の主人公と同じで、嫌われることを恐れて、気弱で相手に対して何も言えなかったりするところは似ています。
――このお話の主人公もクズな男たちに翻弄され続けますね。
私、恵まれた恋愛の役をやったことがないんですよ。モテないとかフラれちゃうとか、そういう役が多いんです(笑い)。年齢的にも、いつか大人の恋愛モノも演じてみたいですね。
――主人公も、回を追うごとに、だんだん変わっていきます。
最初は何も自分で決められなかった澪ちゃんですが、自由で言いたいことをズバズバ言う妖怪たちと接しているうちに、勇気を持って一歩を踏み出せるようになってくる。成長物語なんです。そして自分も妖怪化していく……。悪い人たちを妖怪たちが懲らしめる様子も痛快ですし、怖さと笑える要素の両方がある作品なので、楽しんでいただけると思います。
(聞き手=平川隆一/日刊ゲンダイ)