著者のコラム一覧
神田松鯉講談師

昭和17年生まれ。群馬県出身。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、昭和45年2代目神田山陽に入門。昭和52年真打ち昇進。平成4年3代目神田松鯉を襲名。令和元年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

日本一切符がとれない講談師 6代目神田伯山の人気を紐解く

公開日: 更新日:

 令和の伝統芸能の人気の中心は間違いなく講談だ。牽引しているのは今年2月、6代目を襲名した神田伯山(松之丞)の存在。講談人気の秘密や中高年が気楽に講談を楽しむ方法について伯山の師匠、3代目神田松鯉さんに語ってもらおう。聴くのは初めてという人にもわかりやすい講談の講座を――。

  ◇  ◇  ◇

 神田伯山はテレビのレギュラー番組を持ち、寄席のチケットは即完売という人気になっている。講談人気、ブームはいつからなのか。

「3、4年前からあの子(師匠は神田伯山をこう呼ぶ)の切符が売り切れちゃうことが寄席の関係者や仲間内で評判になっていましてね。それを新聞が『日本で一番切符のとれない講談師』と取り上げてくれたんです。それがいろんなところに広がって火がついた。ありがたいことです」

 伯山が真打ちになったのは今年2月。真打ち昇進とともに6代目伯山を襲名した。36歳の若さで大名跡を襲名するのは異例のこと。伯山の魅力についてこう語る。

「まだ二つ目のころからすごい人気で、私も驚きました。ある日、私も一緒に出た小学校でやった高座でのこと。あの子は受けを狙った講談のように思っている方もいるでしょうが、やっているのは古典です。古典の連続ものを夢中でやっています。でも、小学生を相手に古典をやってドーンと受けたんです。つかみがうまいんでしょうね。あの子のような講談師を見たことはなかったですね。天性なのか、あの子が人知れず努力をしているのかわかりませんが、自分の弟子ながら感心してしまいました」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭