「捜査一課長」人気の秘密 “お約束”連発とSNS祭りの中毒性
事件のカギを握る登場人物の名前も聞き逃せない。ギョーザの皮を握りしめたご遺体は「堤太蔵」だったし、スーパーのクレーム係であれば「九条菊子」と完全にダジャレだ。
「水戸黄門のようにお約束のセリフやシーンがあるのも中毒性を生む理由ですね。大福(斉藤由貴)が大福を頬張ったり、見つけのヤマさん(金田明夫)が重要な物証を見つけた時など『待ってました』と呟いてしまう」(茂木奈都氏)
特に視聴者に愛されているお約束は、大岩と妻の小春(床嶋佳子)が自宅で愛猫のビビと戯れる中で事件のヒントを得るシーン。実はビビは内藤の事務所で実際に飼われている猫なのだが、回を追うごとにぷくぷくと大きくなっていく“成長ぶりに”目を細めるファンも多い。
「もう一つ外せないのが本田博太郎演じる笹川刑事部長です。毎回、大岩に重要なヒントや教訓を授けるんですが、その登場がエキセントリック。ロッカーから飛び出してきたり、噴水からびしょぬれのスーツ姿で現れたり、もはやコントです」(茂木奈都氏)
そして、これらのお約束が登場するとSNS上ではツッコミ祭りが始まる。