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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

「下北のジャニス」こと金子マリは“ロフトの恩人”なのだ

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 新型コロナウイルスは依然として収束していないが――。暑かった夏も終わりを告げ、驚くような物音を立てながら秋風が、街角を吹き抜けるようになった。

 あのころ小さな街だった下北沢は<熱気>を抱え込んでいた。駅から少し離れた場所に<ロックスペース>下北沢ロフトが誕生したからだ。

 そんな街に「下北のジャニス」と評判を集めていた女性ボーカリストがいた。金子マリ&バックスバニーのステージは<嵐>を呼んだ。彼女のグルーブ感が、すべてのしぐさが、聴く者のハートをわしづかみにした。

 オリジナルメンバーはギター永井充男、ベースは<ベンベケ・ベース>の鳴瀬喜博、キーボード難波弘之、ドラムス橋本英晴。曲の完成度の高さから完璧なバンドと言われた。彼女たちと親交が深かった関西系ミュージシャンがシモキタ・ロフトを拠点にするようになり、営業的な貢献度も絶大だった。まさにシモキタ・ロフトの恩人なのである。

 以下は金子マリのインタビュー(ロフト・グループの媒体「ルーフトップ」から抜粋)。

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