「下北のジャニス」こと金子マリは“ロフトの恩人”なのだ
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金子「もともと凄いあがり症。ロフトに出ていたときも、みんなが演奏している間に帰っちゃおうかな、と思ったことが何度かあったの。ここ20年くらいかな、少しずつあがらなくなってきて、今はステージに上がってスポットライトを浴びた瞬間に<そこが自分の居場所>だと思えるようになった。歌っているときに一番、輝いてないとね」
――自分の好きなことをやり続けられるのは幸せなことです。
金子「過去にはいろいろありました。でもメンバー全員大好きだし、本当にありがたいと思っている。曲が難し過ぎてバンドを辞めたくなり、ステージの上で倒れたふりをしたことも(笑い)」
――今でも痛烈に覚えているエピソードはありますか?
金子「私はよく本番前にビールを飲んでいて、自らお客さんにビールを出していた平野さんに『すいません、ビールはおいくらですか?』って尋ねたの。そしたら『お金を払いに来たミュージシャンは君が初めてだ!』って褒めてもらった。それはよく覚えてる」