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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

「シモキタ・ロフト」がなかったら今のサザンはなかった

公開日: 更新日:

 2001年にサザンオールスターズを脱退したギタリスト大森隆志さん(ター坊)をインタビューした。聞きたいことは「サザン誕生秘話」「脱退の真相」。ズバッと聞くつもりでインタビュー前に自分自身のフェイスブックに「出るか? 爆弾発言。夕刊紙・日刊ゲンダイに旋風は巻き起こるか?」と書き込んだ。

 すると――。 

「大森のサザン脱退劇をまた持ち出すのか。いい加減にしてくれ。そんなこと、何の意味があるのか? サザンのメンバーや関係者が聞いたら、またイヤな気持ちになる」

「平野さんは(サザンの所属事務所の)アミューズを敵に回すのか? サザンは将来、ロフトには出演しないだろう」 

 こういう趣旨のメールが、いくつか届いた。

「脱退は、アミューズとの秘密守秘義務の契約もあって話せない。これは墓場まで背負って持っていく事柄です」

 どんな経緯でサザンを脱退したのか、ター坊の口から聞くことはできなかったが、サザンを愛する気持ちが痛いほど伝わってきた。感動を覚え、シンパシーも感じた。

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