「シモキタ・ロフト」がなかったら今のサザンはなかった
2001年にサザンオールスターズを脱退したギタリスト大森隆志さん(ター坊)をインタビューした。聞きたいことは「サザン誕生秘話」「脱退の真相」。ズバッと聞くつもりでインタビュー前に自分自身のフェイスブックに「出るか? 爆弾発言。夕刊紙・日刊ゲンダイに旋風は巻き起こるか?」と書き込んだ。
すると――。
「大森のサザン脱退劇をまた持ち出すのか。いい加減にしてくれ。そんなこと、何の意味があるのか? サザンのメンバーや関係者が聞いたら、またイヤな気持ちになる」
「平野さんは(サザンの所属事務所の)アミューズを敵に回すのか? サザンは将来、ロフトには出演しないだろう」
こういう趣旨のメールが、いくつか届いた。
「脱退は、アミューズとの秘密守秘義務の契約もあって話せない。これは墓場まで背負って持っていく事柄です」
どんな経緯でサザンを脱退したのか、ター坊の口から聞くことはできなかったが、サザンを愛する気持ちが痛いほど伝わってきた。感動を覚え、シンパシーも感じた。