映画「鬼滅の刃」シーズンオフでの異例爆ヒットを分析する

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コロナ禍のエンタメに光明

 同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「鬼滅ブームには“巣ごもり”が大きく影響している」としてこう続ける。

「ネット配信のおかげでテレビ放映後も“後追い”で見ることができ、予習して映画館に足を運べる環境になりました。今は宣伝側の意図を素早く察知し、すぐネットで拡散される時代。商業主義にも乗らずに連載もスパッと終了するなど、あざとさがないというか、あざとさ以上に作者の『鬼滅』に対する“真摯な愛情”が勝っていることがファンの支持を得たのだと思います。まさに“ファンが育て上げた”ブームをメディアも慌てて追いかけている。映画館に行くこと自体に二の足を踏んでいる中、『鬼滅』が映画館に足を運ばせたことはコロナ禍のエンタメ界にとって非常に大きな功績になったと思います」

 死に体だったエンタメ界に「鬼滅ブーム」は、一筋の光明になっている。

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