“漢字1文字”で今年を振り返ってみると…本命は「禍」かな
先日、ゲンダイ編集部にこのコラムのお褒めのファクスを送ってくださった鎌倉市在住の83歳のご婦人がいたそうで厚く御礼申し上げます。放送でも出版でも批判をしてくる方は大勢いますが、称賛をわざわざしてくださることってなかなかないことなんで素直にうれしく思ってます。
さて話は変わって年末になると、毎年、その年の流行語や10大ニュースが話題になるんですが、忘れちゃいけないのが今年の漢字1文字ってやつです。少し前に今年の1文字を聞かれて「変化」……再度1文字と問われて「責任」と答えてしまった総理大臣がいました。さすが「募っても募集はしてない」でおなじみのトンチンカン迷言首相ですね。
ところで1文字で今年を振り返って考えると、普通にオリンピックが開催されていれば、「金」とか「輪」、もしくは盛り上がりを表して「歓」や「沸」だったのかなぁ。しかしコロナで全てご破算に。印象に残るのはコロナばかり。「菌」じゃあストレート過ぎるなぁ。「密」は、それをやめましょうってことで使ってたんだからボツ。みんなで自粛してたから「粛」。それかコロナ禍という言葉で鍋とは違う漢字である存在感をみせた「禍」は本命ですね。リモートワークや飲食店のアクリル板のイメージだと「隔」なんかは対抗馬ですかね。