熊さんから「サブちゃん、また一緒にやらないか」と誘いを
レオナルド熊と石倉三郎のコンビ、コント・レオナルドの再デビューは、「花王名人劇場」の「爆笑!!デスマッチ・ギャグ&ギャグ」という番組だった。1981年12月に国立演芸場で収録されたのを私は会場で見ている。三郎の迫力あるツッコミは、芸人のでなく、役者がせりふをしゃべる意気と間合いだった。
「それがわかったのは、舞台に出るようになってからだね。芝居をしてて、コントのツッコミは役者の意気だったと認識した」
コント・レオナルドのネタで忘れられないのがある。スリの父親(熊)が銀行に就職が決まった息子(三郎)を「銀行はスリよりタチが悪い」とたしなめるネタ。女子高生の父親(熊)が教師(三郎)から「娘さんが不純異性交遊をしている」と聞くと、「まさかタダでやらせたんじゃないでしょうね」と詰め寄るネタなどだ。
「いろんなネタをやったねえ。どれもよく受けましたよ」(つづく)
(聞き手・吉川潮)