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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

M-1決勝初進出 錦鯉・長谷川は年季の入った魅力的なバカ

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 長谷川はタカアンドトシとほぼ同期。2人と同じく札幌吉本からデビューした。2年ほどで高校の同級生だった相方と解散。ピン芸人として地元の情報番組などに出演していたが、30歳になる頃、元相方から「もう一度組もう」と誘われた。しかも、東京でゼロからスタートしたい、と言うのだ。

 札幌吉本からは東京吉本に移籍するか、他事務所を紹介するか、と提案されたが、「ゼロから」にこだわる元相方はそれを拒否。その上、長谷川は当時レギュラー番組があったため、改編期まで待って欲しいと願い出たが、それも待てないと言われた。元相方の提案を断り切れない人の良さから、長谷川は逆に世話になった人々に対し、半ば不義理をする形で上京してしまったのだ。

 彼らのコンビ「マッサジル」は「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ)の「おもしろ荘」や、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)などに出演。ブレーク候補に挙げられたが、程なく解散した。

 長谷川が40歳の頃、7歳年下の後輩・渡辺隆が誘う形で錦鯉を結成。渡辺は「組んでみてわかったのは、本当に、この人バカなんですよ(笑)」(「FLASH」=前出)と言う。

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