著者のコラム一覧
三遊亭鬼丸落語家

昭和47(1972)年生まれ。長野県上田市出身。平成9年、三遊亭円歌に入門。前座名は「歌ご」。平成12年、二つ目に昇進し「きん歌」に改名。平成22年、「三遊亭鬼丸」襲名で真打ち昇進。NACK5「ゴゴモンズ」メインパーソナリティー。

有馬記念で思い出す人生の分岐点…無断欠勤して東京に出奔

公開日: 更新日:

 今週は競馬の有馬記念。毎年この週になると思い出すことがあります。

 時は今から24年前の平成8年。大学卒業後、新卒で大手ファミレスチェーンに就職した若生君(私の本名)は長野県のとあるお店に配属されてました。12月初旬にオープンしたその店舗は目の回るような忙しさに追われる日々。4月から松本、伊那、岡谷と各店舗に穴埋め的に配属されてた新入社員にとって、それまでの経験とは異次元の忙しさとプレッシャー。

 年末年始はこれまで以上に忙しくなることが予想されるため、月末の月曜日に有休をもらえた若生君。明けて火曜日。昼12時入りの若生君は前夜に明日からの仕事に気を引きしめ床につきます。しかしその思いとは裏腹に目が覚めたのは昼12時ちょうど。遅刻確定です。それでも急いで着替え車に飛び乗るとお店へ車を走らせます。車の中で考える遅刻の言い訳。でも他の3人の社員より真っ先に休みを取らせてもらった身で休み明けに遅刻した私に弁解の余地はありません。冷ややかなパート・アルバイト従業員らの視線を想像しただけでいたたまれない気持ちに。そして車は丁字路の信号へ。赤信号。お店に向かうための右折のウインカー。葛藤、逡巡……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議