ジャニーズ2020年の興亡…不祥事と退所に揺れた帝国の激動
進む“働き方改革”
一方、「アラフォー世代」は、アラサーとは一転、結束が強まっているように見える。V6はデビューから“勤続25周年”を達成し、世界的にも珍しい長寿グループに。KinKi Kidsは、ジャニー喜多川氏への追悼の思いを乗せた曲を発売。堂本光一(41)は生前、氏が演出していた後輩の舞台の演出を担うなど、“ジャニー喜多川イズム”を引き継ごうという思いが見える。つまり「退所も辞さないアラサー」と「我が道を行くアラフィフ」と「結束強めるアラフォー」と言ったところだろうか。
事務所サイドに視点を移すと、昨今は所属グループへの対応も多様化している様子が見て取れる。2人が退所した少年隊は名前を残し、長瀬智也(42)が退所するTOKIOは子会社に。
個人への対応を見ても、大学との両立が難しいSexy Zoneのマリウス葉(20)を活動休止させるなど、一辺倒の対応ではなく、タレントの事情に応じて多様で寛容になってきているようだ。嵐の活動休止に関しても、そもそもは退所を覚悟した大野智(40)の「休みたい」という発言に端を発したものだった。
これらは時代に呼応したジャニーズ事務所版“働き方改革”といっていいだろう。だからこそ、事務所の“長男”近藤真彦(56)の不倫騒動をはじめとした不祥事に対しては厳しい対応で挑む。