ジャニーズ2020年の興亡…不祥事と退所に揺れた帝国の激動
不祥事には厳罰
名前だけ残すのも、子会社化も、活動停止もアリだが、未成年との飲酒や緊急事態宣言中の外出、そして不倫は完全NG。20年末には全所属タレントを対象に薬物検査を実施したことも報じられた。ジャニーズ事務所の「許すものと許さないもの」がハッキリした一年だった。
故ジャニー喜多川氏は“発掘”を得意としており、その重要性は今も変わらない。しかし、今のジャニーズ事務所は、自ら延ばした「アイドルの寿命の長さ」に向き合う宿命を背負っている。その志は維持しつつも、タレントそれぞれの人生に応じて、優しく道を“整備”していく流れは、滝沢秀明をはじめとする裏方の人々の、亡き創業者への恩返しなのかもしれない。