野村麻純 30代でも元気で明るい役を得意とする貴重な存在
それだけでなく彼女は、大先輩に当たる広末らに、緊張しない方法などを積極的に質問していた。
同じ事務所に所属しているとはいえ普段は会社で会う機会も少なく、緊張してあいさつをするだけになるものだが、「人見知りをしないこと」が特技だという野村は萎縮することなく、吸収していこうとしていて、その姿が強く印象に残った。
その取材で彼女は、「30歳で主演をしたい」という目標を語っていた。2年が経過して、30歳になった昨年、ドラマ「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」(テレビ東京系)に出版社勤務のOL役で出演して、Paraviで配信されたスピンオフドラマ「25歳イマドキ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」で主演。配信によるスピンオフではあったが、言葉通りに連ドラ主演を果たした。
彼女は、明るいキャラクターを得意とする女優だ。30代になると落ち着いた雰囲気になる女優が多いので、実は似たタイプが少なく、貴重な存在だ。上白石萌音・萌歌姉妹や桜庭ななみら鹿児島県出身女優が最近活躍しているのも、同じ鹿児島出身の野村に追い風が吹いている気がしてならない。
彼女が地上波の連ドラでも重要な位置を任せられる女優になる日は、そう遠くはないだろう。(おわり)